奈良県が誇る、名物料理に柿の葉ずしがあります。
奈良県民からすると「お土産用」ってイメージが強く、柿の葉ずしは奈良の数少ない名産品って感じがしています。
そこで奈良県内で柿の葉ずしを取り扱っている大手4社について、まとめようと思います。
とりあえず奈良県の柿の葉ずし主要4社について、簡単に特徴の違いをまとめるとこうなります。
- いざさは、リーズナブル。
- たなかは全国展開、知名度がある。
- 平宗は、歴史と伝統がありオンラインに強い。
- ヤマトは、店舗での料理に力を入れている。
以上4社について違いや魅力について、詳しくみていこうと思います。
残り3社と違って、Amazonでも購入することができますからね。
非常に便利ですから、ぜひともおススメしたいですね。
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柿の葉ずし、4社の徹底比較
まずは、奈良県内の主要4社について、比較内容です。
歴史や価格など、奈良県内で柿の葉寿司を販売している大手4社は、それぞれ強みが違います。
詳しくみていきましょう。
歴史と伝統の平宗。全国に広く店舗を構えるたなかは知名度抜群。
まずは店舗数や規模の大きさについて、違いを見ていきます。
(2017年8月現在)※各HPより
ブランド名 | 創業 | 資本金・従業員数 | 店舗数 |
---|---|---|---|
いざさ | 大正10年(1921) | 4000万・290名 | 19店舗 |
たなか | 明治36年(1903) | 4800万・250名 | 74店舗 |
平宗 | 文久元年(1861) | 2000万・186名 | 21店舗 |
ヤマト | 昭和44年(1969) | 5000万・200名 | 10店舗 |
歴史でいうと平宗が圧倒的に古く、昭和26年には昭和天皇が食事をしたということもあったようです。
一方で、圧倒的な店舗数で全国の知名度があるのはたなかです。
柿の葉寿司とググると、一番にたなかの柿の葉寿司が登場するほどです。
平宗と、たなか以外の2つについては、
- いざさはオリジナル路線を売りにしている(いざさ寿司)。
- ヤマトは(学校給食が走りということもあってか)食堂(店舗運営)に力を入れている。
そんな印象です。
安さは、いざさがわずかにリード
柿の葉寿司の品数、値段等については以下の通りです。
(2019年3月現在の価格)
※最新価格については、各社HPをご覧いただくか、お問い合わせしてご確認ください。
ブランド名 | 鯖寿司値段 | 1個あたり | 最高級詰め合わせ |
---|---|---|---|
いざさ | 712円(6個) | 約119円 | 8,100円 |
たなか | 910円(7個) | 約130円 | 11,340円 |
平宗 | 1,089円(8個) | 約136円 | 9,216円 |
ヤマト | 840円(7個) | 約120円 | 12,450円 |
ブランドにより1割前後、柿の葉寿司1個の値段が違っています。
一番安いのは(わずかに)いざさの柿の葉寿司。
詰め合わせなども含めて、全ての商品でいざさの柿の葉寿司は、買い求めやすい価格に設定されています。
おすすめの柿の葉ずしのブランド
奈良県には、現在柿の葉ずしをメインとして販売しているブランドが4社あります。※五十音順
- いざさ(正確には、ゐざさ)
- たなか
- 平宗
- ヤマト
以上の4社が、奈良県内では大手です。
奈良で柿の葉ずしを買うなら、たいていこの4つのブランドのいずれかになりますね。
それぞれどんなお店なのか、歴史を絡めて簡単に紹介します。
※以下、表現等は各HPより引用。記事作成時のデータに基づいています。
いざさ
大正10年に初代である中谷勘市朗が、奈良奥吉野大台ケ原上北山村にて米屋として中谷商店(中谷本舗の前身)を創業しました。
米屋として中谷商店(中谷本舗の前身)を創業米屋を営みながら、名産品である柿の葉すしなどの販売を始めます。
昭和36年には、中谷宏(二代目)が代表者となり、大台ケ原に経ヶ峰茶屋を設立。
元東大寺管長 清水公照猊下が屋号を「ゐざさ」を命名、同時にオリジナルの笹寿司を「ゐざさ寿司」と命名しました。
たなか
明治36年に当時大工の棟梁を生業としていた田中徳松は、多くの職人を抱え職人たちの日々の食事は、妻ヨシがまかなっておりました。
そのことが高じて国鉄五条駅(現在のJR五条駅)の駅前商店街に食堂を営むこととなり、そこで夏の間だけ作っていた柿の葉すしがはじまりとされています。
後に食堂は徳松の孫である田中修司(現相談役)に引き継がれ、その妻孝が作った柿の葉すしは地元の名物となり、これを本業と決意した田中修司によって、昭和48年に株式会社柿の葉すし本舗たなかが設立され、柿の葉すし専門店として現在に至ります。
平宗
創業は1861年で江戸時代の末期となります。
坂本竜馬などの幕末の時代ですね。
文久元年(1861年)に平井宗助が大和国上市村(現 吉野町上市二〇八番地)で、すし・川魚・乾物等の製造販売、「平宗」を創業しました。
上市は室町時代から商業地として栄えていたようで、吉野川筋の奥の山里を商圏とした市場町・街道町でした。
明治に入ると平宗は料理旅館を営み、鮎料理や山菜料理などを提供するようになりました。
江戸時代中頃より、夏祭りのご馳走として吉野の家庭で作られていた柿の葉ずしを、遠来のお客様に振る舞いはじめます。
こうして、郷土の家庭料理であった柿の葉ずしが吉野の名物として商品化されていきます。
ヤマト
昭和44年に、奈良県五條市黒駒町に給食専門店「ヤマト給食」として創業したのがはじまりです。
そののち、仕出し料理及び出張パーティー(結婚式等)の料理も始め、社名を「仕出しヤマト」に変更。
昭和51年には、学校向け米飯給食業務及び柿の葉ずし業務を本格的に始めることになりました。
柿の葉ずしとは?
柿の葉ずしは、奈良県民からするとよく知っている郷土料理です。
本来は保存目的で作られた柿の葉ずしも、今や完全にお土産・贈り物用で存在しています。
知名度はそれなりにありそうですが、よく食べるものでもないので
っていう人も居そうな気配がします。
ということで、柿の葉ずしの雑学についてもお話ししておきましょう。
柿の葉ずしとは、一口大の酢飯に鯖や鮭などの切り身と合わせ、柿の葉で包んで押しをかけた寿司のこと。
いわゆる押し寿司です。
シャリの上のネタは、昔から鯖が有名でした。
その後に鮭も広く出回り、鯖と鮭の2種類が柿の葉寿司の定番ネタとなっています。
最近では、鯛や穴子なんかも人気ネタになっています。
柿の葉ずしは、海がない奈良県のお魚をおいしく食べるためのコツが詰まっている食べ物です。
奈良以外でも、例えば和歌山・石川・鳥取などに柿の葉ずしはあります。
特に和歌山に関しては、奈良県の柿の葉寿司とルーツは同じと考えられているようです。
巻かれた柿の葉には、ビタミンCが豊富です。
お茶にして飲めば、美肌効果や便秘解消などにも期待できるようです。
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各社の取扱商品や、おススメしたいオリジナル商品について
続いては、各社の商品についてです。
各ブランドとも、独自の商品展開をしています。
残り3社と違って、Amazonでも購入することができますからね。
非常に便利ですから、ぜひともおススメしたいですね。
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では平宗も含めて、各柿の葉ずしブランドの特徴を詳しくみていきます。
いざさのオリジナル寿司
ゐざさ寿司というオリジナルブランドを確立したいざさの柿の葉ずし。
大台ケ原の笹の葉をモチーフに鮭の切り身を包んで作ったのがはじまりだそうで、ゐざさのオリジナル柿の葉ずしです。
美しいいろどりで、結婚式の縁起物としても提供されます。
ゐざさ寿司は、電話またはFAXのみでの受付となります。
フリーダイヤル|0120-234-888
フリーFAX|0120-234-867
たなかのオリジナル商品
たなかのオリジナル柿の葉ずしとして特徴的な商品は、奈良の銘酒「春鹿」とのセット商品です。
春鹿は、爽やかな喉ごしと確かな味わいが自慢のお酒で、きりりと冷やした辛口は柿の葉すしとの相性抜群です。
お酒好きの方への贈答用にはバッチリかもしれませんね。
春鹿とのセットは、公式オンラインショップで取り扱いがあります。
平宗のオリジナル寿司
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シャリには刻んだ大葉とごまを混ぜ込み、さらにアクセントでからしが入っています。
専用のタレで食べるともっと美味しいです。
ヤマトのオリジナル寿司
いつもの柿の葉ずしとはひと味違った味を楽しみたかったら、ヤマトのオリジナル柿の葉ずしもいいかもしれません。
鯖と鮭の他にも、厳選された素材(あみえび・たい・のどぐろ・しいたけ・とりそぼろ)を使った彩りも豊かな7つの味わいの詰め合わせが用意されています。
柿の葉ずし4社のおすすめポイント|まとめ
奈良県にある柿の葉ずしのお店としては4社があります。
4社の違いをまとめると
- いざさは、リーズナブル。
- たなかは、全国展開で知名度がある。
- 平宗は、歴史と伝統ありオンラインにも強い。
- ヤマトは、店舗での料理に力を入れている。
といった感じです。
そんな中で私のおすすめは、平宗です。
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平宗の柿の葉ずしは、ネタが薄めでシャリのお酢はきつくないので子どもでも美味しいと言ってよく食べます。
シャリには奈良県産のヒノヒカリを使うなど、地元である奈良を大事にしながら素材にこだわって作られているのが平宗の柿の葉ずしだと思っているので、長いことよく食べています。
おそらく贈答用に柿の葉ずしを購入されるのかなぁと思いますが、柿の葉ずし選びの一助になれば、幸いです。
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