地球を表す言葉として
- ジ・アース(the Earth)
- ガイア(Gaia)
- テラ(Terra)
この3つがあります。
本日は、地球を表す言葉「アース・ガイア・テラ」この3つの違いをお話ししようと思います。
アース・ガイア・テラはどれも地球を表すが、由来が違う
アース・ガイア・テラはいずれも地球を表す言葉です。
語感やリズム、言葉がもつイメージなどで使い分けている感じでしょうか。
当然、地球の表現として全て正しい表現になります。
したがって
- アースは、堅い印象で言いたい時
- ガイアは、カッコよく言いたい時
- テラは、新語みたいな感じで言いたい時
という違いで、使い分けているんじゃ無いのかな?
アースの由来は?
アースは、地球の英語名です。
正確にはtheを付けて「the Earth」と言います。
天体に限らず学術名は英語で表記されることが多いので、やはり地球を表すのはジ・アースが一般的でしょう。
ちなみにtheを付けず、単にearthというと「大地」を表します。
古代中世英語のErtheからきていると言われています。
ガイアの由来は?
一方ガイアは、ギリシア神話に由来します。
ギリシア神話に登場する大地の神ガイアです。
ウィキペディアによる、ガイア神の説明がこちら。
ガイア(古希: Γαῖα, Gaia, Gaîa, Gæa, Gaea)、あるいはゲー(古希: Γῆ, Gē)は、ギリシア神話に登場する女神である。地母神であり、大地の象徴と言われる。ただし、ガイアは天をも内包した世界そのものであり、文字通りの大地とは違う存在である。『神統記』によれば、カオスから生まれ、タルタロス、エロースと同じく世界の始まりの時から存在した原初神である。
引用 ウィキペディア
このように、母なる大地や生命の星みたいな扱いをするときには、ガイアを使うことが多いです。
ちなみに地球をガイアと表す代表的なものに、ガイア理論というのがあります。
これはジェームズ・ラブロックという化学者が提唱した「地球は巨大な生命体なのでは?」という仮説です。
面白い考え方ですね。
テラの由来は?
アースやガイアに比べて、テラは馴染みがないかもしれません。ちなみにテラフォーマーズの語源は、地球化計画(テラ・フォーミング)から来ています。
テラはイタリア語(大元はラテン語)が語源だと言われています。
また、ローマ神話に大地の神としてterraが出てくるので、ガイアと同様にテラも神話が由来といっても良いかもしれません。
アース・ガイア・テラが使われているモノ
では身近なものではどのようにして、アース・ガイア・テラが使い分けられているのか。
詳しく見てみましょう。
センター・オブ・ジ・アース
[itemlink post_id=”1036″]直訳すれば、地球の中心。
地底探検をテーマにした、主に視覚で楽しんだり、子どもたちと一緒に家族そろってみんなで楽しむような映画です。
アース製薬
[itemlink post_id=”1037″]この夏も大変お世話になりました、アース押すだけノーマット。
ちなみにアース製薬は
生命(いのち)と暮らしに寄り添い、地球との共生を実現する。We act to live in harmony with the Earth.
引用 経営理念-アース製薬
このような理念のもと、会社名にアースを使われているそうです。
ガイアの夜明け
[itemlink post_id=”1038″]テレビ東京系列で放送されている番組、ガイアの夜明け。
ガイアの夜明けは経済情報番組であり、宇宙や生命の星とはさほど関係がないのですが、番組名の由来にはこうあります。
つまり、「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉え、「夜明け=ニッポンの再生」を目指して奮闘している人たちを追いかける本格的ドキュメンタリーという意味合いが込められています。
引用 番組説明ーテレビ東京・ガイアの夜明け
ウルトラマンガイア
[itemlink post_id=”1039″]ウルトラマンにもガイアが使われているモノがあります。
その名も、ウルトラマンガイア。
ウルトラマンガイアは、量子物理学を研究している主人公が、地球の意思を知ることで地底に眠る「大地のウルトラマン」に変身する、というお話。
ちなみに後述する「テラ」は、ウルトラマンティガで登場する超古代人の一人として、名前が使われています。
やっぱり、ウルトラマンと地球は密接な関係があるからなのか、名前にもガイアやテラって使いやすいのかな。
ちなみにウルトラマンについての(私の)物理学的なお話は、こちらの記事でも書いています。
気になる方は、一度お読み下さい。
テラフォーマーズ
テラが使われているものとして有名なのは、今やこれじゃ無いですかね?
テラフォーミングという言葉から生まれた、テラフォーマーズ。
テラフォーミングとは、火星に限らず他の惑星を地球のような居住環境にする計画のこと。
テラフォーミング計画の一環で火星に解き放たれたゴキブリが、あまりにも多くなりありえないほどの進化を経て個体が増えすぎたため、地球から戦闘員を派遣して、壮絶な害虫駆除をするお話、それがテラフォーマーズです。
[itemlink post_id=”1035″]
E.T.
[itemlink post_id=”1040″]実はE.T.も、テラが関係しています。
E.T.とは、Extra-Terrestrialの略で、日本語では「地球外生命体」という意味です。
ほとんどの場合は、宇宙人と訳されますね。
もしくは、登場する宇宙人の動作そのものをETというときもありますね。
このE.T.のTの部分、ここにテラが入っています。
Terrestrial=地上の、という意味なのですが、前半部分はterraから来ています。
アース・ガイア・テラの違いまとめ
地球を表す言葉について、まとめます。
- アース(ジ・アース)…地球を表す一般的な表現
- ガイア…生命をイメージさせる時に使う、地球の呼び方
- テラ…ガイアと似た使われ方、複合語のような使われ方をすることも多い。
テラは接頭辞としても使われているので、曖昧さ回避のために地球を表す言葉として単体では使われにくいのかもしれませんね。
※テラ・・・1012を表す接頭辞、記号はT。主に情報量を表すときに用いられやすい。
(例)1TB→1,012GB