私にとって仮面ライダーといえば、仮面ライダーBLACKや仮面ライダーBLACK RX。
いわゆる昭和ライダー世代ということになります。
そんな私が気になったのは、Amazonプライムビデオで配信されているAmazonオリジナル作品仮面ライダーアマゾンズ
そう思って、見始めました。
が、しかし。
いろんな意味で、裏切られることになりました(笑)
仮面ライダーアマゾンズを全部見た感想
Amazonプライムビデオで仮面ライダーアマゾンズを(シーズン1、シーズン2)全話見終えた私が、感想を添えて魅力を伝えていこうと思います。
一言でいうなら、仮面ライダーアマゾンズは
って感じかな。
それでは、詳しい感想をお伝えしていきます。
最初で最大の誤算。仮面ライダーアマゾンだと思って見ていた。
しばらく見ていると、最大のミスを犯したことに気づかされました。
いやぁ〜大誤算。
昔の「ア〜マ〜ゾ〜ン」で変身するアマゾンだと思っていたんですよ。
作品説明にはこうあります。
仮面ライダー生誕45周年となる2016年新たな挑戦。
仮面ライダーシリーズ第4作目にして、そのビジュアルと他の仮面ライダーとは一線を画すワイルドなアクションから、シリーズ最大の異色作との呼び声も高い”仮面ライダーアマゾン”が、Amazonプライム・ビデオにおける日本初のオリジナル作品として完全新生。
悠と仁、養殖と野生、二人の対照的な仮面ライダーアマゾンを中心に、様々な登場人物の思惑が交差し、謎が謎を呼ぶ展開は注目必至。
※本作品 には、一部バイオレンス・シーンが 含まれております。 未成年の方のご鑑賞に当たりましては、保護者の方の適切な配慮をお願い致します。
はい、完全に読み違えてましたわ。
ジャングル出てこない。
たどたどしい日本語を話すやつもいない。
仮面ライダーアマゾンズはオリジナル作品であり、リメイクではありません。
いわゆる「仮面ライダー」じゃない
これまでに見てきた(特に昭和)ライダー達には、明確に敵が存在していました。
蜘蛛男だったり、烏賊男だったり。
そして手下を束ねる悪の組織の親玉や総統みたいなヤツがいて、そいつをやっつける。
平和が訪れる、万歳。
の流れでしたよね? 仮面ライダーって。
子ども向け(=わかりやすさ)というフィルターがかかるためなのか、勧善懲悪ってのが仮面ライダーのテーマの一つにあると思っていました。
知らないのか? 平成に入ってからの仮面ライダーはむしろ勧善懲悪なものはないぞ。
え?!そうなの?
旧サイトで本記事を公開した時に、コメントをいただき知りました。
どうやら平成の仮面ライダーは勧善懲悪というより、視聴者に何が正義で何が悪なのか、その葛藤に揺れ動く心情だったり切なさだったりを感じさせる作風が多いのだそうです。
私みたいに、仮面ライダーとは
- 仮面ライダー…正義の味方。地球人からヒーローに変身できる存在。
- 敵…人間から変身したり宇宙人的な扱いで存在している違いはあれど、地球人にとって害をなす存在。
- その他の人…敵の犠牲になる、またはヒーローに救われるor共闘する地球人全般。もちろん変身は出来ない。
って棲み分けをしていると、完全に「ライダー像・ライダーの世界観」が崩壊してしまいます。
ちなみに私の場合、ドラマの世界観が浸透する(理解する)までに3話分くらいの時間が必要でした。
昭和ライダーで止まっている場合、仮面ライダーアマゾンズを見ると
って感じるかもしれません。
回を増す毎に、引き込まれるものがある
はじめこそ私の中で戸惑いがありましたが、回を増す毎にその世界観の魅力が増していきました。
作品の魅力については、次の項から詳しくお伝えしていきます。
仮面ライダーアマゾンズの楽しみ方と注意点
ここからはもう少しだけ内容に踏み込んで、その魅力をなるべくネタバレせずに伝えます。
アクションがすごい
仮面ライダーやヒーロー・戦隊モノって、物理法則を無視した攻撃の数々が、(ある意味)醍醐味ですよね。
仮面ライダーアマゾンズでも、もちろんVFX(CG?)を用いたシーンもあるし、それら「非現実的な攻撃やアクション」は見応えあるんですが何よりも「生身のアクション」が、これまでの仮面ライダーとは違うなと感じます。
そう思わずにはいられません。
Amazonにまつわるネタ
登場する企業名が、Amazonを逆から読んだ
であるなど、仮面ライダーアマゾンズは、少しばかりAmazonに関わるネタが入っています。
個人的に仮面ライダーアマゾンズを見てツボだったのが
という、隊員のツッコミ。
年末に見ていたから、アマゾンのサイバーマンデーと被って一人笑ってしまいました。
タイトルがアルファベット順
作品内容と関係ないですが、仮面ライダーアマゾンズは毎話のサブタイトルが「アルファベット順」になっています。
- A~Mがシーズン1
- N~Zがシーズン2
別に、サブタイトルがアルファベット順だからといって
ってコトなんですが、こういう小洒落た雰囲気を出したいというセンスは好きです。
ちなみにシーズン2が「N〜Z」と言いましたが、正確にいうとシーズン2のラストエピソードは、Zから始まりません。
シーズン2のラストエピソードは、シーズン1の1話と同じく「AMAZONZ」がタイトルです。
Zは含まれていますが、Zから始まっていないですよね。
終わりの始まりを意識しているのかもしれません。
そこそこ、グロい
「仮面ライダー」という響きやカテゴリーで見始めると、そのギャップにやられるかもしれません。
というのも、普通に人間の頭部切断シーンもあれば、細切れにした人間を食材にして食事するシーンだってあります。
とはいえ、ホラーやサスペンスというほどでは無いので
私、怖いのダメな人なんです。
という人でも、大丈夫だと思います。
大ヒット海外ドラマ「ウォーキングデッド」が見られるなら、見られるかなって感じ。
見ていて気持ちがスカッとすることは、ない
先ほど話しましたが、仮面ライダーアマゾンズは勧善懲悪の話じゃないです。
よって、いわゆる正義のヒーローじゃないし、かといってアンチヒーローやダークヒーローでもない。
「アマゾン」というものに触れた人それぞれが、己のなかで「アマゾン」と向き合って
- 生きるとは、何か?
- 進化・真価とは、何か?
この問いに対する答えを見つけて乗り越えていく、ってお話。
よって、テーマは比較的重めに感じます。
ストーリーの設定上「人間=食材」になっているため、すべてを見終わった後の爽快感は無かったですね。
仮面ライダーアマゾンズの感想まとめ
仮面ライダーアマゾンズは
- いわゆる正義の味方! という仮面ライダーでは無い。
- 「アマゾン」と向き合う人々それぞれの、生きることに対する葛藤や苦悩、成長を感じる群像劇
という感想です。
仮面ライダーって、そもそもそのスタートは改造人間でした。
そう言った意味では、(特に後半の)平成ライダーのような
- スタイリッシュさ
- ポップさ
は無くてもいいのかもね。
仮面ライダーアマゾンズは
- 群像劇が好きな人、愉しみたい人
- 非現実的なぶっ飛んだ設定を楽しみながら、人間ドラマも愉しみたい人
そんな人に、オススメな作品です。
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