先日、ほしい物リストから「進撃の巨人 空想科学読本」が送られてきました。
本日は感謝とお礼を込めて、この本のレビューをしようと思います。
「進撃の巨人 空想科学読本」は、こんな方達にオススメの内容となっております。
- 立体機動装置を実際に作ったらどうなるか、興味がある方
- 実際に巨人に出くわしたとしたら、どのくらい怖いのか知りたい方
- 空想科学読本が好きだという方
- 進撃の巨人が好きだという方
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「進撃の巨人 空想科学読本」は、こんな人にオススメ
「進撃の巨人空想科学読本」を読んで楽しいと思えるような人は、ズバリこんな人です。
- 空想科学読本シリーズが好きな人
(進撃の巨人が好きな人は尚よし) - 進撃の巨人のストーリーだけを追っていて、細かな設定まではカバーしていない人
(進撃の巨人の世界に存在している鉱物、動物等は知らないという人) - 巨人の恐ろしさを、本当に知りたい人
- リヴァイがいかにスゴイか? ということを、ちゃんと理解したい人
- 立体起動装置が、気になって仕方が無い人
- 「私はボケより、ツッコミ派だ。」と自負している人
ちなみに、私は全部当てはまっています(笑)
進撃の巨人 空想科学読本が読みたくなるポイント(レビュー)
ではこれより本の内容に触れながら、進撃の巨人の世界に切り込んで行こうと思います。
巨人の大きさ編
この本を読むと、巨人の大きさが
- 具体的な数値
- 身近な例で置き換え
で紹介されていますので、より具体的に想像できます。
比較的小柄な扱いをうけている4m級の巨人ですら、歩道橋と同等のサイズ。
(画像右下)
7m級であれば3階~4階建てのビルと同じ大きさだし、15m級は電信柱よりも大きい。
小柄な4m級の巨人ですら
- 重さ1.0t
- 握力0.7t
- 噛む力1.0t
このスペックをもちながら、時速37kmの速さで迫ってくる。
人類で走って逃げ切れるのは、有名人で言えばウサインボルトくらい。
森脇健児さん、お疲れ様です。
調査兵団兵士長のリヴァイはヤバすぎる!
他にも例を挙げれば、リヴァイ兵長と女型の巨人が戦うシーンの考察。
これが面白い。
リヴァイの戦闘シーンを見ても、私みたいな凡人は
この程度の感想しか、出てきません。
しかしこの本を読んだら、リヴァイの凄さがもっと伝わってきます。
- 時速115kmで迫ってくる巨人のパンチをかいくぐる。
- リヴァイ自身が時速161kmで突っ込む。
- 巨人の腕を(回転しながら)7回も切りつける。
相対的に時速280kmほどで迫ってくる物体を躱しながら、数秒かからず7回も切りつけるだなんて、私たちの7倍の俊敏さ(通常0.15秒~0.2秒くらいが標準)が必要です。
とても人間業とは思えません。
空想科学読本特有のツッコミが秀逸
進撃の巨人 空想科学読本は、大きく分けて
- 巨人の基礎知識編
- 巨人への対応編
- 兵士、立体起動装置編
- その他、疑問編
- ツッコミ編
これらに分けられます。
このうち(個人的には)ツッコミ編の記事が秀逸だと感じています。
箸休め的な感じで用意されているページ(各ページわずか1ページ分)なのですが、情報がぎっしり詰まっているので、読み応えは十分。
例えば「兵士達の装備重すぎやしないか?」のページでは、(誰しも一度は夢見る)立体起動装置を装備したらどうなるか? について触れています。
56kgなんて、たぶんクリスタ(かわいい)やミカサ(かわいい)の体重を超えている。
そんな重たいものを担ぎながら、あんな機敏な動きが出来るのか? と疑問に思わざるを得ない。
でも著者の柳田理科雄さんは、ここで終わらずにさらに踏み込んでいます。
作中で使われている(おそらく竹に近い)架空の素材で換算し直せば、立体起動装置は26.7kgに収まるという結論を導き出しています。
消防士の装備がだいたい20kgですので、26kgくらいなら可能かも知れないですよね。
こんな感じで「進撃の巨人空想科学読本」のツッコミ記事では、ツッコミと、それに対する解答までがしっかり書かれています。
ツッコミ記事は1から9まであります。
この全9ページを読むだけでも、「進撃の巨人 空想科学読本」の価値があるように思いますね。
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講談社からの依頼だから、作品のイラストも使われている
カバー表紙や本文に使われている挿絵は、ちゃんと原作の物です。
そうじゃないものもありますが(藤島マル氏によるもの)、基本的に漫画のワンシーンを切り取って、その現象につき理解を深めるというスタンスで話が展開していきます。
講談社側からの依頼、進撃の巨人の製作スタッフたちの理解や協力が無いと実現しませんね。
進撃の巨人 空想科学読本の注意点
反対に
とならないためにも、注意点を話しておこうと思います。
ストーリー解説書や伏線考察まとめでは無い
進撃の巨人空想科学読本は、いわゆる徹底解剖の類いではありません。
「進撃の巨人 空想科学読本」は、2014年7月4日(第1刷発行は同年8月8日)時点で判明している内容をソースとして、科学的検証や考察(推理含む)を行っています。
よって、現状ではすでに判明していることでもこの本の中では仮定としていたり、見当はずれな見解をしているところが正直あります。
ところどころ
って感じることは、あるかも知れません。
進撃の巨人 空想科学読本を読み進めるにあたっては
- シンプルかつ科学的に気になることだけを追求している
- ストーリーの解説書や、伏線の考察をまとめたいわけじゃない
このような認識は、あった方がいいと思います。
ちなみにこの本が拠り所(引用・参考)にしている情報は
- 単行本1~13巻
- 進撃の巨人 悔いなき選択
- 小説版 進撃の巨人 Before the fall 1~3巻
- 進撃の巨人 INSIDE 抗
までの内容です。
漫画やアニメの世界観を現実にしたくない人は苦痛
空想科学読本シリーズ全般に言えることですが
と考える人にとっては、大して面白く無いと思います。
例えば、人口減少についての考察。
進撃の巨人の世界では、巨人の出現によって人口が大幅に減らされた設定ですけど、これが「いかに危機的状況だったのか?」というのを、実際に地球上で人口が減少した過去を参考に具体的な数値を用いて推察・考察しています。
他にも「巨人への対応編」では、私たちが巨人に遭遇した場合の対処方法を4つに分けて説明しています。
しかし、その全てが「進撃の巨人を楽しむために必要か?」と問われれば、否です。
- 巨人から繰り出されるパンチのエネルギーは、人間の6,561倍
- 15m級の巨人の握力は、55tに相当する
こんな情報を知らなくても、進撃の巨人は楽しめますからね。
ただ、(ふざけている部分はありますけど)科学的なアプローチに間違いはありませんので、例えば
と言う疑問が、
なんて言うように、進撃の巨人で描かれている内容が科学的根拠に基づいているのは理解できるようになります。
進撃の巨人をより楽しむための本、それが空想科学読本
進撃の巨人 空想科学読本は、空想科学読本が好きな人はもちろんのこと
- 巨人の恐ろしさを知りたい人
- リヴァイや兵士達が、どれほどすごいのかを知りたい人
- 立体起動装置や装備品について詳しく知りたい人
こんな人にとっては、非常におもしろい全205ページです。
ちなみに今から進撃の巨人を全巻揃えるなら、漫画全巻ドットコムか全巻漫画.comを利用するとお得に揃えられますよ。
ご参考までに。