いきなりですが、「大還暦」という言葉を聞いたことがありますか?「還暦」と言えば60歳の年を言いますが、還暦に「大」が付く「大還暦」は正直聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「大還暦」とは何なのか?NGなお祝い品やその他長寿祝いを一覧にまとめました。
大還暦は120歳の長寿祝い!
還暦は60歳の長寿祝いと最初に紹介しましたが、還暦は十干と十二支の組み合わせとなる暦が60年で一周するためです。そのため、「暦が還る」と書き「還暦」と呼ばれています。そして、大還暦はその60年が2つ分、つまり2周していることから「大還暦」と呼ばれるようになりました。
大還暦を迎えた日本人はいるの?
大還暦は120歳の長寿祝いということがわかりましたが、実際に120歳まで生きた日本人はいたのでしょうか?調査したところ、鹿児島県徳之島出身の「泉重千代」さんという男性が1865年8月20日〜1986年2月21日の120年185日間生きたとされていました。
しかし、実際は105歳で亡くなった可能性が高く、現時点で大還暦を迎えた日本人はいないということになります。
海外に大還暦を迎えた人がいた!
日本人で大還暦を迎えた人はいませんが、海外には大還暦を迎えた人が唯一1人いました。その方はフランス国籍のジャンヌ・カルマンさんという女性で、1875年2月21日〜1997年8月4日の122歳164日間も生きたと言われています。カルマンさんの長寿記録は未だ破られておらず、ギネスブックに認定されている人類史上最も長く生きた人です。
大還暦のお祝いにNG品はある?
結論から言いますと、大還暦にNGなお祝い品はありません。しかし、一般的に長寿祝いにタブーと言われているNG品を紹介します。
死や苦を連想させるもの
数字の「4」と「9」を連想させるような金額やアイテムの個数などはタブーです。また、同様に「櫛(くし)」や「シクラメン」も発音から「死」や「苦」を連想させるため、長寿祝いの贈り物としては避けましょう。
不吉な連想をさせる花
お祝いの定番と言えば花ですが、中には不吉なイメージのある花についてはNGです。例えば、先ほど紹介したシクラメン以外に、花の落ちる様子が人間の首に見えると言われている「椿」や、お葬式に使用される「菊」なども避けてください。
白いハンカチ
白いハンカチは、お葬式で亡くなった方に白い布をかけるため、それを連想させるということからタブーとされています。また、ハンカチは「手巾(てぎれ)」と書くため、縁起が悪いとされています。
刃物
あまり刃物を長寿祝いで渡す方はいないと思いますが、ハサミや包丁などの刃物もタブー品です。刃物は「物を切るもの=縁を切る」という意味に捉えられるため、お祝い品として不適切と言われています。
「大還暦」以外の長寿祝い一覧まとめ
大還暦以外にもある長寿祝い。その他の長寿祝いを以下にまとめました。
- 還暦(かんれき):61歳(満60歳)
- 古希(こき):70歳
- 喜寿(きじゅ):77歳
- 傘寿(さんじゅ):80歳
- 米寿(べいじゅ):88際
- 卒寿(そつじゅ):90歳
- 白寿(はくじゅ):99歳
- 百寿(ももじゅ):100歳
- 茶寿(ちゃじゅ):108歳
- 皇寿(こうじゅ):111歳
テーマカラーは?
長寿祝いには特定のテーマカラーが定められているということで、以下にテーマカラーをまとめました。
- 還暦:赤色
- 古希・喜寿・卒寿:紫色
- 傘寿:ゴールドまたは黄色
- 米寿:ゴールド
- 白寿:白色
- 百寿:ピンク色
お祝い品を贈る際には、それぞれテーマカラーが入った物を贈ることがベターです。ちなみに、100歳以上の長寿祝いにはテーマカラーが定められていないため、本人の好みの色をプレゼントしてあげましょう。
最後に
今回は、大還暦の意味やお祝いNG品、大還暦以外の長寿祝いを紹介してきました。「人生100年時代」と言われる昨今、120歳という大還暦を迎える方が出てくる可能性が高まっています。とても喜ばしい長寿祝いを迎えられるということは、とても幸せなことですね。