かつては古本や中古ゲームソフトの販売店として全国でチェーン展開するほどの勢いを持っていたブックオフ。しかしそんなブックオフも近年は苦境に立たされており、全国で閉店ラッシュが相次いで起こる事態に見舞われています。
なぜブックオフの閉店ラッシュが起こってしまったのでしょうか。本記事ではその真実と裏側をお伝えします。
ブックオフの閉店ラッシュはなぜ?
ブックオフの全盛期とも言われた2007年頃、全国の店舗数は800店舗を超えていたと言われていました。そんなブックオフですが、2025年11月現在では全国の店舗数が600店舗ほどに減少してしまっています。かつては業界屈指の大手として認知されていたブックオフだけに、ここまで閉店ラッシュが起こっていることに驚きを隠せない方も多いことでしょう。
ただブックオフの思わぬ閉店ラッシュには、さまざまな要因が隠されていたともいわれています。
そこでここからはブックオフの閉店ラッシュの原因と言われている5つの理由について深掘りしてみていきましょう。
①通販サイト
まずブックオフの閉店ラッシュの最大の要因とも言われる、漫画全巻ドットコムのような通販サイトの普及について触れていきます。スマートフォンやタブレットが流行したことにより、以前にまして買い物は店頭ではなくネットで済ませる機会が一気に増えた現代。ブックオフはそんな時代の煽りに直撃したといっても過言ではなく、かつて店舗にまで足を運んでは古本や中古ゲームを購入していた客層が一気に離れてしまったと言われています。
確かにわざわざ店舗に足を運ぶよりもネットで注文して自宅に届けてもらった方が圧倒的に便利ですよね。また通販サイトでは事前に在庫を確認して購入することができるため、在庫があるか不確かなブックオフの店舗にわざわざ通って購入するお客さんが一気に減ってしまったのです。
②電子書籍の普及
これも通販サイトと同時期に普及し始めたものですが、現在ではわざわざ書籍を購入しなくてもKindleなどのアプリで電子書籍を手軽に楽しむことができる時代になりました。またかつてブックオフのトレードマークだったと言われる漫画本も今では書籍で購入するよりもサブスクに加入してネットで読む時代となり、ジャンルを問わずに書籍自体の価値や在庫数が以前よりも減少している傾向にあります。
またゲームに関しては最近ではゲームソフトを購入せずに自宅で支払いを済ませればダウンロードできるようになったことで、なんでもダウンロードやネットで済ませることができるようになりました。その反面、古い書籍やゲームなどを購入できる店舗としてまだブックオフには需要がありますが、以前よりも客足が遠のいたのは否定できない事実です。
③フリマアプリの台頭
ブックオフといえば古本や中古ゲームの販売だけではなく、利用者からの買取も積極的に行なっていましたよね。ただ近年に至ってはわざわざブックオフのような店舗にまで持っていかなくても、メルカリやヤフオクなどのサイトを通じて一般人でも手軽に販売できるようになりました。通常ブックオフなどの中古商品を取り扱う店舗はお客さんから安く買い取って高く店舗で売るパターンで利益を上げていましたが、今では店舗に買取依頼として商品を持ち込む人が減少し、皆自身で販売するようになってしまいました。
こうした時代の流れも相まってブックオフの店舗に在庫が流通し辛くなり、結果的に以前よりも在庫が不足して閉店ラッシュに繋がってしまうというケースも多々あったようです。
④架空買取事件
2024年6月に複数のブックオフの直営店が架空買取をおこなっていたとして全国的に報道され、大きなニュースとなりました。ニュースによると従業員が架空の買取をおこなったことで在庫を不適切に計上しており、その総額は7000万円にも登っていたとのことです。
ブックオフの架空買取は合計24店舗で確認されており、対策委員会を設置した上で犯行を全て明るみにして、再発防止に努めると声明を出しましたがお客さんからの印象はかなり低下してしまっています。もともと先述した理由等で年々客足が遠のいていたブックオフだけに、このようなマイナスイメージを抱かせてしまう不正が更に客足を遠ざけてしまったようですね。
⑤コロナ禍の直撃
かつてブックオフといえば手軽に立ち寄って立ち読みなどをし、気に入った漫画などがあれば購入するような利用者が多数足を運んでいました。年々書店での立ち読みの規制が強まっている中でブックオフは立ち読みに対する規制を取り入れておらず、誰でも手軽に立ち寄って本を読めるお店として人気を博していましたよね。
そんなブックオフですが、2020年には発生した新型コロナウイルスの影響で不特定多数の人が触った書籍を読むことに対して抵抗を覚える人が急増。こうした時代の背景もあって以前のようにブックオフに立ち寄って立ち読みをする客層が激減したといわれており、結果的にブックオフの閉店ラッシュの要因になってしまったとの見方もされています。
ブックオフの業績悪化対策とは?
業績悪化に伴いブックオフは閉店ラッシュが続いていますが、そんな流れを断ち切るべくブックオフは近年様々な改革に取り組んでいます。
中でも特徴的なのは中古スマートフォンやタブレット、パソコンなどの取り扱いと携帯各社のSIMカードの販売です。年々店舗の端末コーナーは増え続けており、日本人から外国人まで幅広い客層に対してアプローチを行い、客足を取り戻すことに成功しました。また電子機器の端末以外にもフィギュアやキャラクターグッズなどの販売にも力を入れており、こうした試みが功を奏して、少しずつではありますが業績は回復傾向にあるようです。
まとめ
今回は全国で続くブックオフの閉店ラッシュの原因について紹介しましたがいかがでしたか。ブックオフの閉店ラッシュにはさまざまな理由が絡んでいますが、歯止めをかけるべく新たな取り組みも数多くおこなわれています。果たしてブックオフはこのまま立て直すことができるのか、引き続き注目していきましょう。









