親しい人が入院した時や高校野球で負けたチームが勝ったチームに送られる千羽鶴ですが、どのような意味があるのでしょうか。
また、千羽鶴を送った方は励ましの気持ちを込めて作ったかもしれませんが、折り紙で作られているとはいえ、かなりの大きさになってしまうので迷惑だと感じる人も少なくないと言われています。
では、千羽鶴はどのように処分したらいいのでしょうか。
そこで今回は、千羽鶴の意味は一体何なのか、迷惑と言われる理由や処分方法などを徹底解説していきたいと思います。
千羽鶴の意味や歴史は?
クラスメイトなどが怪我をしてしまい、入院したときなどに送る千羽鶴ですが、一体どんな意味があるのでしょうか。
また、千羽鶴はいつから普及していたのかも気になる人がいると思います。
千羽鶴の意味や歴史を詳しく見ていきましょう。
意味は病気回復、平和の象徴、良いことが起きる前触れ
古くから日本では、鶴はおめでたい鳥として扱われてきたため、縁起が良いと考えられていました。そのため、「千羽鶴」には良いことが起こりますようにという意味があるそうです。
千羽鶴に「病気回復」や「平和の象徴」という意味が込められるようになったのは、戦争に出た兵士の方が無事に戻って来られますようにと想いながら鶴を折ったことが由来だと言われています。
千羽鶴の「千」という数字はたくさんという意味なので、ピッタリにする必要はないそうです。
いつからあるかは不明!
千羽鶴がいつから始まったかは明らかになっていませんが、1682年に出版された井原西鶴『好色一代男』の中に折り鶴と思われる折り紙の記述があることが判明しています。
また、1700年代の着物の絵柄集にも折り鶴の絵が描かれているので、かなり昔から折り紙で鶴を作る風習はあったようです。
1797年に出版された世界最古の折り紙の書物である『秘伝千羽鶴折形』で、千羽鶴と呼んでいたので、この頃には既にあったのかもしれません。
千羽鶴が迷惑だと言われる理由は?
「病気回復」の想いや「平和の象徴」の意味がある千羽鶴ですが、状況によっては迷惑だと言われる事があります。
日本では地震や洪水、台風などの自然災害を受けた人達に千羽鶴を送ることは珍しくありません。しかし、まともな生活ができずに、水や食料などの生活必需品が必要だと言われている中で千羽鶴を送ってしまうのは迷惑なのではないでしょうか。
千羽鶴は名前からも分かるように、折り紙で多くの鶴を作っているため、かなりの大きさと重さがあるので、スペースが奪われ、処分の仕方が困るので千羽鶴は迷惑だと言われているようです。
千羽鶴の処分の仕方は?
様々な人が「病気回復」や「平和」を祈って作る千羽鶴ですが、どのように処分をしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
千羽鶴を貰ったときの処分の仕方を紹介しますので、是非参考にしてみて下さい!
神社などに奉納する
せっかく想いを込めて作ってくれた千羽鶴を普通にごみとして出してしまうのは、何だか申し訳ない気持ちになってしまいますよね。
そのような気持ちにならないためにも、千羽鶴を処分する際には神社やお寺に奉納することをおすすめします。神社やお寺に千羽鶴を奉納すると、浄化・供養してくれるお焚き上げをしてくれるそうです。
千羽鶴をお焚き上げしてもらう時の料金は各神社などによって異なるので、事前に確認しておきましょう。
回収・引き取りサービスを利用する
千羽鶴の販売専門店「つるのたまご」という所が引き取りサービスを行っています。
「つるのたまご」に回収・引き取って貰うには、自身で箱詰めしたり、発送料金などを支払う必要がありますが、わざわざ神社やお寺に行くことなく、処分することが可能です。
千羽鶴を普通に捨てるのが申し訳ないと感じてしまう人は、回収・引き取りサービスなどを利用してみましょう!
まとめ
今回は千羽鶴の意味は何なのか、迷惑と言われる理由や処分方法などを徹底解説してきました。
千羽鶴には「病気回復」や「平和の象徴」という意味があり、怪我をしたときなどに送られることが多いですね。しかし、被災地などに千羽鶴を送ってしまうと、置く場所や扱いに困ってしまうケースがあり、迷惑だとも言われてしまうので、注意が必要です。
また、千羽鶴を処分する時には、神社やお寺に奉納するか、回収・引き取りサービスを行っている所に送るなどすれば、問題ありません。