数々のヒット曲を生み出してきたZARDのボーカル・坂井泉水さん。今年は彼女の15回忌となります。今回の記事では、なぜ坂井さんが亡くなってしまったのか?事件の概要を考察とともにお伝えしていきます。
ZARD(坂井 泉水)とは
ZARDとは、ボーカル・作詞担当の坂井 泉水さんを中心に結成された音楽ユニットです。1990年代、女性ボーカルとして最多のCD売り上げを記録し、数々の名曲をリリースしてきました。運動会の定番曲の一つである「負けないで」や、人気アニメ・名探偵コナンの主題歌として流れた「運命のルーレットを廻して」など、世代を問わず、一度はZARDの曲を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
国民的人気を誇るZARDでしたが、坂井さんは極度のあがり症であったため、エンターテイメントショーの場を苦手とし、テレビなどのメディアに出演したのはなんとわずか7回のみだったそうです。
世間を衝撃と悲しみに包んだ事件
実は、2000年から体調が優れないながらも音楽活動を続けていた坂井さん。そんな坂井さんを突如病魔が襲います。2006年に子宮頸がんが発覚し、手術を行うもその後肺への転移が見つかり、入退院を繰り返す生活を送っていたのだそう。長年の闘病生活を送りつつも「早く良くなって活動を再開したい。」と前向きに新曲の作詞活動を続けていました。
しかし、2007年5月27日に入院先の病院で、坂井さんの死亡が確認されたとのニュースが報じられたのです。このニュースは新聞各社・全国放送でも大きく報じられ、ファンのみならず日本中の多くの人々を衝撃と悲しみに包みました。
なぜ亡くなってしまったのか?
ニュースなどで報じられた内容をまとめると、
- 5月26日早朝、入院先病院の非常用スロープ付近で、頭から血を流して倒れている状態で発見される
- 翌27日、同病院で死亡が確認
- 時間帯と病室の状況から、散歩のためにそのルートを使用したと判断
- スロープの高さは3mほど
- スロープの手すりに、手の跡が残っていた
ことが報じられ、結果「散歩から病室に戻る途中、疲れたためスロープの手すりに腰かけていた(もしくは腰かけようとした)ところ、雨で濡れていたため滑ってスロープから落下してしまい、後頭部を強打してしまったことが致命傷となった」とされています。
当時警察は事故と自殺、双方から調査したようですが、
- 自殺をするには場所が低すぎる
- 所属事務所によると、遺書や身辺を整理した様子が見受けられなかった
- 数日前にプロデューサーと電話にて話した際、次回のレコーディングを楽しみにしており、音楽活動を意欲的に行っていた
などの様子から、事故と判断されたようです。
まとめ
本当の理由はご本人にしか分かりませんが、こんなにも長年多くの人々を魅了し、愛されているという事実が筆者は一番重要なことであると考えます。日本のエンターテイメント界でも時間の経過とともに新しい楽曲の数々がリリースされていますが、たまにはのんびりと思い出に浸りながらZARDの曲を聞いてみてはいかがでしょうか。