連日ニュースなどで報道されるロシアのウクライナ侵攻に、心を痛めている方もいるのではないでしょうか。多くの民間人が犠牲になり、世界中から多くの批判を浴びていても、なお続いています。海外で起きている戦争だから、日本にいて良かったなんて思っている方もいるかもしれませんが、実は様々な影響が我々の生活にも起きてきているようです。
この記事では、「ロシアのウクライナ侵攻が私たちの生活に与える影響」について調べてみました。
ロシアがウクライナを侵攻する理由
ロシア侵攻によって及ぼす影響をお伝えする前に、なぜロシアはウクライナを侵攻するのか、その理由を簡単に説明したいと思います。ロシアがウクライナを攻撃する理由は、ウクライナの「NATO(西太平洋条約機構)」への加入を避けたいからです。
ウクライナがNATOに加入した場合、ロシアの周りはNATO加盟国に包囲されてしまう形となり、アメリカ軍事同盟のNATOに取り囲まれることを恐れたのだと思われます。
また、ウクライナを取り込むことでロシア国内の民主化の動きを止め、独裁政権を継続させたいという考えもあるようです。
ロシアのウクライナ侵攻が日本へ与える影響
2022年2月に始まった、ウクライナ侵攻。2ヶ月経った現在でも攻撃は続いており、多くの民間人や兵士が命を落としてます。これは決して他人事ではなく、確実に我々の生活にも影響が起きています。では、どんな影響が起きているのかみていきましょう。
身近な食品の上昇
ウクライナ侵攻により起きている日本への影響の一つは、食品類の物価上昇です。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、物流が止まったり、滞ったりしており、本来輸入品に頼っていたものが手に入らず、国産品で代替えしたりすることで、原材料が上がり、結果様々な物価が上昇してしまうことが起きています。
例えば、小麦はウクライナとロシアだけでも世界の出荷量の25%を占めており、その影響は大きくパンやパスタなどの小麦製品が高騰化しています。
また、ロシア産ではない食材も影響を受けているようで、ノルウェー産サーモンが手に入りにくい状況のようです。理由は、ロシア領空の飛行禁止措置の影響で最短ルートでの空輸ができないからです。他にもロシア産のお酒なども輸入できなくなったりと、飲食業への影響は大きいと思われます。
ガソリンの高騰
ウクライナ侵攻により起きている2つ目の影響は、ガソリンの高騰です。ウクライナの情勢が悪化してから、日本でもガソリンの値段が上がっているニュースを耳にした方も多いと思いますが、世界有数の天然ガスの輸出国ロシアからの輸入ができないとなると、原油価格は上がってしまうので、生活への影響も非常に大きくなります。
半導体不足
ウクライナ侵攻が日本に与える影響の3つ目は、半導体の不足です。ウクライナはネオンやパラジウムなどの希少ガスの主要国のため、供給が途絶えると半導体が不足し、結果「給湯器の交換ができない」、「最新のゲーム機が入手できない」、「自動車の製造が追いつかなくなる」など影響が出てきます。
サイバー攻撃
ロシアのウクライナ攻撃の影響で、日本でも脅威が高まっているのがサイバー攻撃です。
実はロシアの軍事侵攻が始まる前から、ウクライナは大規模なサイバー攻撃を受けており、ウクライナも政府もサイバー部隊を編成している状況であり、その混乱に乗じてハッカー集団の活動が活発化しているようです。
実際に日本では、トヨタ自動車の取引先メーカーがサイバー攻撃にあい、システム障害が起きてしまったことで、トヨタは国内全ての工場の稼働を停止する事態に陥りました。他にも大手企業への不正アクセスや情報流出の疑いなどが起きているようで、今まで以上に対策を強化しなければと、各企業が注意を注いでいる状況のようです。
まとめ
今回この記事では、「対岸の火事ではない!露のウクライナ侵攻が私たちの生活に与える影響」についてまとめてみました。身近な食品類などの影響もあり、我々の生活に直に響いていることがわかりました。影響は日本だけでなく、世界中に及んでいると思われます。
世界経済のためだけでなく、何よりもウクライナの民間人の方々の大切な命、生活を守るためにも、早くこの戦いが終わることを祈るばかりです。戦争により命を奪われた方々のご冥福をお祈りいたします。