皆さんは「蛇化現象」という言葉をご存知ですか?近年若者の間で流行っている言葉のようなんですが、一体どういう意味なのでしょうか。
今回は蛇化現象の意味や、蛙化現象、キング化現象との違いについて紹介します。
蛇化現象とは
蛇化現象とは、「好きな人や恋人の、少し駄目なところも肯定してしまう」という現象を言うようです。例えば好きな人が何もないところでつまずいていたり、髪がボサボサで寝癖までついていたり、そういったいわゆる「ダサい」状態になっているのを目撃しても、「そんなところも可愛く見える」という感じになるのが蛇化現象なんですって。恋は盲目と言いますか、欠点さえも愛おしいというような状態を蛇化現象と呼ぶようです。
蛇化現象とは? 蛙化現象やキング化現象との違いと併せて解説|「マイナビウーマン」
蛇化現象の由来は?
蛇化現象はTikTokの動画を投稿している「こちゃもちゃ」さんが作った言葉とされています。ただ、どうして「蛇」が使われているのかはいまいち分かっていないようです。
こちゃもちゃさんは「カッコつけなくてもお互いのありのままを愛することができる関係の人はいる」というポジティブなイメージで蛇化現象という言葉を発信しているようで、恐らく先に流行したネガティブな言葉「蛙化現象」を意識して、蛙と類するイメージの生き物として蛇というワードを選んだものと思われます。
蛇化現象と蛙化現象とキング化現象の違いは?
最近流行った「〇〇現象」といわれて多くの人が思い浮かべるのは「蛙化現象」ではないでしょうか。更に、若者の間では他にも「キング化現象」なんて言葉まで流行っているそうなんです。
蛇化現象と蛙化現象とキング化現象、なんだかややこしいですね。ここからはそれぞれの違いについて紹介します。
蛙化現象とは
近年言われる蛙化現象の意味は「好きな人や恋人の嫌な面を見て幻滅する」というもの。「お母さんのことをママと呼ぶ場面を目撃した」「共通の友人の容姿を悪く言っていた」「ナルシストな発言を聞いた」などの出来事がきっかけで、交際相手に対して冷めてしまう現象のことが蛙化現象と言われているのですね。
蛙化現象はグリム童話「かえるの王様」が由来となっていると思われる言葉ですが、その物語の内容と言葉の意味はいまいち噛み合っていません。それどころか、そもそも「蛙化現象」の言葉の意味も月日の流れの中で変わってしまっているようです。
蛇化現象との違いは?
意味合い的には、蛇化現象と蛙化現象は真逆の意味になりますね。そもそも、蛙化現象が「フードコートできょろきょろと席を探していた」などの事例にも使われ始め、理不尽でネガティブなワードのように使われ流行した節もあり、蛇化現象がそんな蛙化現象に対するカウンター的な形で作られたという流れを見ると、意味が正反対になるのも納得です。
キング化現象とは
キング化現象は、「走り方がダサい」とか「私服がダサい」とか、相手のあまり良くないところを見ても「面白い」などポジティブに捉えてしまう現象のことを言うようです。「好きな人が何をしていても面白いと感じる」という現象を言い表した言葉なのですね。
蛇化現象とキング化現象の違いは?
正直かなり似ているように思われる蛇化現象とキング化現象。蛇化現象は「そんなところも可愛い」といった感じなのに対し、キング化現象は「面白い」という表現になる⋯⋯ということのようなのですが、そこを細分化しないといけないのかな、という気持ちにもなりますね。
使われ方を色々見てみると、蛇化現象は「欠点を欠点と捉えて、それすらも愛おしい」という形なのに対し、キング化現象は「欠点が面白く見えるのでそもそも欠点に見えない」という感じなのか、と思います。
最後に
今回は蛇化現象の意味や蛙化現象、キング化現象との違いについて紹介しました。ちょっとしたことで冷めてしまうというのもどうかと思いますが、「駄目なところは駄目!」と言うのも時には大事です。好きな相手に、盲目的にならないようにしたいですね。